昨年末、ずっと行きたかった「スタバ」(国立nonowa店)に行きました。
国立の駅ビルにあるこの店舗は、聴覚に障がいのある方が中心となって運営されています。
注文も基本的に、筆談か、手話か、ちょっとした会話だけ。
そのため、店内は駅ビルにもかかわらず、静かで落ち着いた雰囲気です。
注文ができあがると、電光掲示板に番号が表示されます。掲示板には、日常会話の手話なども表示されています。(写真を撮る際はお客さんやスタッフの方ががうつりこまないようにとの注意書きが置いてありました。)
なるほどなーと感心していると、
娘がキッズミルクを派手に床にこぼしました。
青ざめた私が、あわてて店員さんにぞうきんを借りに行った時のやりとりです。
私:「すみませ…」『あ、そうか、筆談しなきゃ』
店員さんに、身振り手振りで筆談ボードを求める。
店員さん:筆談ボードを差し出す
私:「『すみません、ミルクをこぼ』」まで書くと、
店員さん:笑顔で、大丈夫、私が行きます!のサイン。
私:ありがとう!ありがとう!と、さっき覚えたばかりの手話(笑)
店員さんはその後、あっという間に床をきれいにしてくださり、ナプキン裏に
「またきてくださいね :)」と娘にメッセージを書いてくれました。
落ち込んでいた娘もにっこり。
素晴らしい対応に感動して、帰りました。
手話が当たり前の店舗内では、いつもと違う、ちょっとした緊張感を覚えたのが新鮮でした。
スターバックス ジャパン CEOの水口氏は、2021年「カンブリア宮殿」のインタビューの中で、この店舗の立ち上げを見て、「ダイバーシティ・インクルージョンなんて簡単に言っちゃいけないなと思いました」とおっしゃっていましたが、その通りだと思いました。
興味を持たれた方、良かったら行ってみてください。